FIA国際フォーミュラ3000選手権(以降、国際F3000)は1985年に創設され、F1を目指すドライバーにとって登竜門として位置付けられている。国際F3000シリーズは創設以来、継続的にF1ドライバーを輩出しており、現在のF1グリッドの大多数は同シリーズ出身のドライバーで占められている。 レイナード、ローラ、ラルト・アンド・マーチといったレース専門のシャシーメーカーが国際F3000に参入し、10年間に渡る同シリーズの成功の恩恵を受けてきた。また、複数のエンジンメーカーが市場拡大のためにエンジンを供給していた。チームはシャシー、そして搭載されるエンジンも慎重に選択しなければならなかった。 1996年は新しい時代の幕開けで、シリーズの歴史上始めて、シャシーとエンジンのワンメイク化が採用された。2000年の今年は、参戦者全てがザイテックのV8エンジンを搭載したローラT99/50にエイヴォンのタイヤを装着して走行する。 ポイントは完走した上位6名のドライバーに対して、各レースにつき1位から6位まで10、6、4、3、2、1点の順で与えられる。ドライバーは全10戦のシリーズ合計ポイントでチャンピオンを競う。
今年の選手権はエントリー数が30台に戻されることになっている。公式予選は土曜日の決勝レース前日の金曜日に2セッション制で行われる。この2回の予選セッションを通じて、上位のタイムのドライバー26名が国際F3000の規定に則って決勝レース出場資格を与えられる。 F1との同時開催となって2年目を迎える今年も、全10戦ともF1の公式サポートレースとして開催される。イモラに始まり、シルバーストーン、バルセロナ、ニュルベルグリング、モンテカルロ、マニクール、オーストリア、ホッケンハイム、ハンガロリンクと続き、そしてスパ・フランコルシャンで最終戦を迎える。 |
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